東日本大震災:妻を救うため、スキューバ装備で津波に飛び込んだ男性

ご存知の方も多いと思うが是非ともこのブログで共有したい記事がある。
3.11東日本大震災で、家族を救けるために津波の中にスキューバ装備で入っていった男性の話だ。海外で話題になった。

---以下『p4jがんばれ日本!!』より引用---

【20年連れ添った最愛の妻を救うため、スキューバ装備で津波の濁流に飛び込んだ43歳の男性】
宮城県で地震と津波により被災したものの、妻と母親を救うために自ら救出活動した43歳の男性、アカイワ ヒデアキさんが、ロサンゼルスタイムズやフォーブスなどの海外メディアで報じられ、話題になっています。
津波の被害を受けた時、アカイワさんは自宅から少し離れた職場にいました。被災した彼が何よりも心配したのは、20年前にサーフィンを通じて知り合い、以来連れ添った最愛の妻。アカイワさんはいつ来るかわからない救援を待つ事などできず、ウェットスーツなどのスキューバダイビング用の装備を身に付け、瓦礫の浮かぶ危険な水の中へと身を投じました。
200ヤード(約183メートル)ほど水中を進んだアカイワさんが目にしたものは、10フィート(約3メートル)近く浸水した我が家の姿でした。アカイワさんが辿り着いたとき、彼の妻は家の最上階、わずかに空気の残る場所にいました。
「水はとても冷たく、暗く、恐ろしかった」
「瓦礫の中を進むのは非常に困難だった」
無事に妻を助けだしたアカイワさんはそう語ります。
しかし、彼の活躍はこれだけに留まりません。災害から数日後、避難所に見当たらない母親を探すために、母親を最後に目撃した場所に向かいます。アカイワさんの予想通り、母親は浸水した家屋の中に取り残されていました。
「母は周囲を水に囲まれた場所に取り残されて、パニック状態になっていた」
「すごく見つけるのが難しかった」
彼が母親を救助したのは、地震の発生から4日後の事でした。
Southeast Asia Bureauのレポーター、Rick Westheadがアカイワさんに
「なぜ自分の命を省みず、奥さんを救いに行ったのですか?」
と質問すると、アカイワさんは一言、
「彼女はとても大切なひとだから」と答えたそうです。
その後もアカイワさんは、近隣の住人や友人たちを探すために救助活動を続けています。赤いウェストポーチに「緑茶」「水」「懐中電灯」「着替え」「緊急医療具」「迷彩柄のグローブ」「スイスアーミーナイフ」「煙草2箱」「ライター」を入れ、レイバンのサングラスをかけて。
インタビュー中「スミマセン、私はもう行かなくてはなりません」と一言残し捜索にでかけました。彼が友人知人たちを助け、無事に生還することを祈らずにはいられません。
引用元:p4j 2011年03月29日23:00 by 小太郎
http://blog.livedoor.jp/pfj_blog/archives/50609775.html


状況にもよると断わった上で、救助隊にとってはこの救出劇は参考になるはずだ。浸水した家屋の中に天井付近のわずかな空気を頼りに生き延びている人がいるということだから。だからといってあの激流の中に飛込むのは自殺行為に等しいが。建物が建て詰んでいて流れを抑えている、ある程度視界がきくなどの条件が揃わなければともたすけに行くことはできないだろう。しかしそれでも、津波の瓦礫の中を潜るのは危険すぎる。しかも一人では無茶といってもいい。九死に一生を得た奇跡的な生還といえる。

とにかく無事でなにより。その男性の行動と想いに胸を打たれた。

コメント

人気の投稿