陸上自衛隊レンジャー訓練体験記 この体験記は現在の陸上自衛隊からするとかなり古い内容である。また、体験記と名付けているが、作者の体験をもとに作られたフィクションも含めている。ただ出来事はフィクションでもそこで私が考えたこと、感じたことについては全て事実である。しかし、私がまだ若かったこともあり、今では違う考えに至ったこともある。あくまで当時の内面的な記録である。レンジャーを目指す者にとっては、この体験談を通して訓練の過酷さを想像し、ますます自己鍛錬に挑まれることを期待し、体験者にとっては、部隊や年代を超えて心密かに激しく共感しあう同胞が、この日本中に点在していることを知ってもらえれば幸いである。 1. 非常呼集 2. 隊容検査 3. 出撃 4. 潜入 5. 偵察 6. 戦闘 7. 離脱 8. 帰来 9. ベースキャンプ 10. 最終想定へ 11. 100km手前 12. 長距離離脱 13. 終了式 14. 復帰 15. 16.
RGV250ガンマ(1989)というバイクに乗っていた時期がある。中古の安いものだったが走りは評判通りの過激さだった。7000rpmからの突き抜けるような加速感が凄まじい。軽いため、車体を寝かしたり起こしたりが素早くでき、コーナリングが楽しい。 買ってしばらくは2ストレプリカに慣れるために毎夜練習に出かけた。4ストと違ってエンブレが効かない、前輪ブレーキをがっつり使う、高回転で回さないと走らない、ハンドルが低くステップの位置が高いなど。さらに後輪依存型の操作性もコツをつかむ必要があった。 コーナリングの入口でフロントフォークをガツンと沈み込ませ、ブレーキを引きずりながら倒し込み、なるべくアクセルを開けながら、そのためには車体を早く起こせるようなライン取りをイメージしながらコーナリングを抜ける。これが非常に楽しかった。加速、減速、旋回のメリハリのない走り方は苦痛なだけだからどうしてもコーナーを攻めてしまう。転倒も何度かした。幸いにも擦り傷程度、バイクもウインカーの修理くらいで済んだが。 独身の頃は毎週のように峠へツーリングに行ったものだ。連休になれば遠出もした。その頃は車を持っていなかったのでガンマが足だった。名古屋から東京、あるいは名古屋から大阪まで下道でのんびりツーリングに出かけたこともある。若い頃はふらっと遠くまで出かけたくなることがよくあった。 ふらっと出かけたはいいが、2ストロークエンジンはプラグがかぶることがたまにあり、旅先でエンジンがかからなくなったことも何度かあった。夜中の峠道で、または人通りの多い市街地で、何回キックを踏んだかわからない。燃費は10km/Lでスタンドまでの距離が気になるし、オイルも補充しなければいけない。長距離向きではないのだろうが、何年後かにCB400SFで名古屋東京間を走った時よりも楽しかったと記憶している。ガンマの方がトラブルは多かったが。 購入時にくたびれた感じの格安車だったこともあり、購入後約3年半でバイク屋に売ることとなった。あちこちボロボロの感じで、エンジンはアイドリングが定まらなくなり、私の通勤の足はもう車になっていたので無理に修理に出すこともなく埃をかぶっている日が多くなっていた。 しかし乗り慣れたバイクを手放すということは寂しいものだ。経験したことのある人なら分かるだろうが、しばらくは...