御嶽山噴火

2014年(平成26年)9月27日午前11時53分、御嶽山噴火。

私の住んでいる濃尾平野北部からは北東の方角に見ることができる御嶽山。冬の晴れた日にはくっきりとその雄大な姿が見れる。中学高校の時、家で机に向かいながら時々窓の外に目をやると、遠くの空に浮かび上がり、独りそびえ立つ独立峰を見ては元気をもらっていた。

自衛隊入隊とともに実家を離れて18年、老いた親と同居するため妻と一緒にまたこの山が窓から見える場所に戻ってきた。かつて育った家ではなく、また御嶽山のある方角にアパートがいくつか建って景観が少しだけ変わったが、こうして机に向かっている時も窓越しに御嶽山を望むことができる。

今日は午前中からヘリコプターがよく飛んでいる。救助活動や調査、取材のためだろう。高い所から噴火の様子を見ようとしたが、ぼんやりとしていてはっきりとしない。今日は空気が澄んでいないらしい。西を見れば伊吹山も霞んでいる。しかしじっと目を凝らしているとぼんやりとだが白い噴煙が東に流れている様に見えた。

専門家によるとこれ以上噴火が大きくなることはないだろうとのことだが、救助に向かった人達はまさに命がけだ。山頂付近では30人以上の登山者の心肺停止が長野県警により確認されている。下山した登山者の話によると噴石や噴煙、降灰などが凄まじかったという。動画投稿サイトで登山者が撮影した様子が見られるが、噴火に巻き込まれ、絶望的な状況になっているのが分かる。


犠牲になられた方のご冥福をお祈り申し上げますと共に、一刻も早い行方不明の方たちの救出を願っています。



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